【随時更新】阿武町4630万誤給付、決済業者に返金させた驚きのスキーム

【随時更新】阿武町4630万誤給付、決済業者に返金させた驚きのスキーム

※継続中。動きがあり次第追記(タイトルも変わります)

経緯

2022/04/08

誤入金

コロナ給付金10万円463世帯分(4630万円)を銀行が役場の間違った依頼書に基づき名簿の一番上の一人(田口容疑者)に誤入金

2022/04/08
2022/04/08

謝罪・返還依頼→拒否

誤入金された午前中には銀行から連絡があり町が把握し田口容疑者に返金依頼。返金に同意し職員と銀行に行くも当日の手続きを拒否。職員と別れた後、最初の出金67万8967円

2022/04/08
2022/04/10

本格出金開始

「弁護士に相談する」と電話連絡しつつ18日まで34回の怒涛の出金
A社3590万円
B社400万円
C社300万円

2022/04/10
2022/04/14

母親と一緒に説得

町が母親に事情を話し、母親と一緒に職場で説得するも弁護士と話すと退ける
※この間も田口容疑者は出金を続ける

2022/04/14
2022/04/15

公表

町が公金誤振込に関する会見を開催。町長がお詫びと経過説明
※この時は大事になると誰も思っていなかった

2022/04/15
2022/04/21

返還拒否

町は自宅訪問するも「お金はすでに動かした」「もう元には戻せない」「罪は償います」とお金が返されない事が判明
※この頃退職、以後自宅不在

2022/04/21
2022/05/12

提訴・個人情報暴露

町は全額と弁護士費用など含め約5116万円の支払いを求めて山口地裁萩支部に提訴。HPに町民への経緯説明文と同時に実名と住所を公開

2022/05/12
2022/05/16

弁護士会見

「返還が難しい状態」「何か財産的価値のあるものが手元に残っている状態ではないと聞いている」

2022/05/16
2022/05/17

金の使い道判明

「金は海外の複数のインターネットカジノで全部使った」「お金を使ってしまったことは大変申し訳なく思っています。少しずつでも返していきたい」

2022/05/17
2022/05/18

逮捕

山口県警は電子計算機使用詐欺の疑いで田口容疑者を逮捕

2022/05/18
2022/05/19

差し押さえ・取り立て

町側の弁護士が3業者に国税徴収法に基づく差し押さえ・取り立てを実施

2022/05/19
2022/05/20

返還請求承認

送検された田口容疑者は町側の返還請求(4630万円)を認めましたが、弁護士費用等約500万円については裁判で争う方針
尚、別に3業者から阿武町に満額返金

2022/05/20
2022/05/23

一部返金判明

決済代行業者(A社)が3500万円余を阿武町に返還した事が判明

2022/05/23
2022/05/24

町長会見で返金スキーム判明

A社のみならずB・C社からも返金を受け、4299万円余(約9割)を確保した事を説明

2022/05/24

電子計算機使用詐欺

この手の事件ではいつも電子計算機使用詐欺が適用されます。

コンピューターやその電磁的な記録を不正に操作するなどして、詐欺罪にあたる行為をする罪です。

口座のお金が自分の物でないと知りつつ送金をするとこの罪で捕まります

一方で誤って振り込まれたお金であっても、口座所有者のお金になるとの最高裁判決もあります。

阿武町の返金スキーム

※田口容疑者が「ネットカジノで全額使った」というのは嘘であり多くが決済代行3業者(実際は2業者3名義)の口座に残っていたとは限らず、決済代行業者が自腹で建て替えて返金してきた可能性もあります。

弁護士は決済代行3業者に名義人の開示請求をしましたが受け入れられませんでした。

そこで3業者に「(日本人の利用は認められていないネットカジノへの送金等)いかがわしい取引をしているが、それは金融庁に届けなければいけないのではないですか?」という要請書を発送。

さらに弁護士は田口容疑者が国税を滞納している事に着目。

国税徴収法などに基づき差し押さえ・(即時に払えとの)取り立て命令の紙を3業者の事務所まで行って置いて帰りました。その結果、翌日3業者から合わせて4290万円余りが町の口座に振り込まれました。

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