ハマスのイスラエル奇襲からイスラエルのガザ侵攻と市場の反応

ハマスのイスラエル奇襲からイスラエルのガザ侵攻と市場の反応

チャート

※後日まとめて掲載

前知識

  • エルサレム(現イスラエル・旧パレスチナにある)はユダヤ教徒とキリスト教徒とイスラム教徒の聖地
  • 第一次世界大戦で敵国となったオスマン帝国を倒すためイギリスがパレスチナの地を巡って3枚舌外交(ただしよく読むと3枚舌外交でなく矛盾しない協定を三者と結んでいるし、イギリスは戦後パレスチナ問題解決のため努力した後に撤退)
    • オスマン帝国内で独立運動をするアラブ人の協力を得るためメッカの太守フセインにアラブの独立支持を約束(フセイン・マクマホン協定)
      ※イギリスは第一次世界大戦後に解釈を変更しアラブ人の国を作ってよいと約束した範囲にパレスチナは含まないと主張。アラブ人は含むと主張。
    • 資金調達するためにユダヤ人がパレスチナに「民族郷土」(※国ではなく居住地)を作ることを支持(バルフォア宣言)
    • 同盟国であるフランスとは、戦争終結後はパレスチナを分割統治するという協定(サイクス・ピコ協定)
      ※フランスはユダヤ人とアラブ人が揉めてるパレスチナを支配する気がなく早々に撤退
      →イギリスが委任統治
      →イギリスは委任統治領パレスチナの長官にシオニストを任命した事でユダヤ人入植が増え、逆にアラブ人は強制退去される等迫害される
  • 結果、第一次大戦後エルサレムを巡りユダヤ人(イスラエル)とアラブ人(パレスチナ)が対立
  • 数々の戦争や協定を経て西側諸国の協力を得たユダヤ人(イスラエル)が優勢でどんどんパレスチナの地を手に入れている

詳細な経緯は以下参照

パレスチナ自治区は左下のガザ地区(隔離され「天井のない監獄」)と東のヨルダン川西岸地区。しかしヨルダン川西岸地区の60%はイスラエルが入植し壁を作り実効支配している

ガザ地区は1948年の第一次中東戦争によって発生したパレスチナ難民およびその子孫が閉じ込められた地域であり、隔離され「天井のない監獄」と呼ばれる。にも拘わらずアラブ人は沢山子供を産む風習があるため世界一の人口密度を誇り、仕事がなく貧困の中無為に過ごす若者で溢れている。

ここにイスラム原理主義、イスラエル打倒、全パレスチナ解放を掲げる政党ハマスが誕生し2006年のパレスチナ立法選挙で勝利、与党となる。しかしテロ行為も行うため欧米諸国はテロ組織に認定している。

2023年、中国がサウジアラビアとイランの国交回復を仲介し中東における中国の影響力拡大と米国の退潮が具現化。
(上記は俗説であり専門家から反対意見も出ています「サウジとイランを仲介、「米国の退潮を中国が突いた」は本当か?

中東における外交的劣勢を挽回すべくバイデン大統領はサウジアラビアとイスラエルの国交正常化を仲介開始。しかしこれを快く思わないイランがハマスにイスラエルを攻撃させたと言われています(真偽は不明)。しかし実際にこの攻撃でイスラエルはガザ地区に報復ミサイル攻撃を行いハマスと実質戦争状態に突入し、サウジアラビアはイスラエルを非難し国交正常化交渉は凍結されました。

詳細と市場の反応

※基本的に日本市場はイスラエルと関係なく動いており影響は小さいか、その他の要因(特に金利上昇によるグロース暴落)の方が大きかったので注意

2023年10月7日 ハマス、イスラエル越境奇襲攻撃

2023年10月7日(土)早朝(日本は夜)ハマスは突然攻撃を開始。ミサイル攻撃だけならよくある事ですが、今回はその数約3000発と過去に類を見ない大規模攻撃だっただけでなく、ハマス兵が壁を壊し越境し多数のイスラエル人(外国人多数含む。また音楽フェスが狙われ多数の外国人を含む若者がいた)を虐殺した上人質(200人以上)として連れ去りました。

翌8日(日)の24時間市場の反応です。

2023年10月9日 市場は逆に好感

2023年10月9日(月)日本市場は祝日で休場。開いていたら朝一大幅GDの上、他の市場の反応待ちで買い手がおらず大暴落していたと思われますが神回避。

アメリカ市場は戦争で景気悪化やインフレ進行で利上げ懸念で暴落ではなく、逆に戦争で利上げ出来なくなったと逆に寄り底で上げる展開(アメリカ市場のチャートは次の日参照)

2023年10月10日 日本市場大幅高

2023年10月10日(火)イスラエルが報復作戦を進めハマスが侵攻した南部を制圧する中、日本市場は日経平均だけ謎の大幅高(寄り底だったアメリカ市場の影響もあるが、戦争とは別要因で上げた可能性大)。

尚、マザーズ(グロース市場)は金利が上がり続ける状況でそもそも暴落中であり戦争は関係なく軟調。

※東京時間引け後であり、アメリカ市場は昨晩

2023年10月26日 イスラエル、ガザ地区で限定的な地上作戦

ネタニヤフ首相(25日)「地上侵攻も準備している」
ガラント国防相(26日)「条件が整えば地上侵攻が実施される」

2023年10月27日 イスラエル、ガザ地区へ戦車などで限定的攻撃

2023年10月28日 イスラエル、ガザ地上作戦拡大、空爆激化、通信途絶

2023年10月28(土)金曜日の日本市場が引けた後の夜間(土曜日)、イスラエルがガザ地区への地上侵攻の前哨戦を開始、最も恐れていた地上侵攻が現実の物となりました。

これを受けて夜間のアメリカ市場は暴落。

2023年10月30日

土日にイスラエル情勢で大きな動きがなく、日経は金曜日夜間先物で下がった分をそのまま喰らう感じも、この時の一番のイベント日銀会合を翌日に控え警戒でバリューもグロースも軟調展開。

ここまでのイスラエル情勢は織り込んでおり、イラン・シリア参戦等の追加悪材料が出ないと日本市場には影響が少ない模様。

・・・以下市場が落ち着くまでまとめていきます

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