2022年9月11日ウクライナ戦況(槍先作戦)ハルキウ州要衝イジューム奪還

2022年9月11日ウクライナ戦況(槍先作戦)ハルキウ州要衝イジューム奪還

前置き

2022年2月に始まったウクライナ戦争は、ロシア軍の進軍が止まり硬直状態からウクライナ軍の反撃へ移行。

ウクライナ政府高官が「8月から反転攻勢に出る」と予想していた通りの展開に。

ウクライナ軍の反撃は南部ヘルソン州から始まり、ロシア軍は南部へ部隊を集中していた間隙をついてなんとウクライナ軍は東部ハルキウ州へ攻撃を開始。

これを槍先作戦といい歴史に残る大戦果(ロシア軍事評論家「1943年以来最大のロシア軍の敗北」)となったため記録します。

槍先作戦

戦況推移

(9月6日:槍先作戦開始前)
(9月7日:槍先作戦発動)

クピャンスクへ向けてロシア軍を蹴散らしながら一気に突撃する槍先作戦先鋒部隊

(9月10日:先鋒部隊クピャンスク近郊へ到達)

ウクライナ軍、クピャンスク奪還を宣言。

ウクライナ軍は橋を破壊していたため、ロシア軍は東から援軍出来ず撤退開始。

ロシア軍守備隊は橋が使えないため軍事車両を持って東へ逃げれない事から高価な軍事車両を放置して壊走。

(9月11日:同時に上下から進軍していた部隊とクピャンスクへ到着した先鋒部隊でロシア軍を包囲殲滅)

クピャンスク奪還だけでも歴史的大勝なのに、なんとロシア軍に取ってハリキウ最重要の要衝イジュームまで奪還

僅か4日で100km近く進撃し約2,000平方kmの領土を奪還した事に。

今後

ゼレンスキー大統領がクリミア奪還を強弁し、実際南部ヘルソン州へ反撃していたのは「おとり」で本当の狙いは東部ハルキウ州だったのか?

それとも、東部ハルキウ州へロシアが軍隊を移動したら南部ヘルソン州の奪還を本格化するのか?

東部ハルキウ州を奪還してしまうと、守備兵を配置し戦力が分散してしまうためウクライナ軍にとってもデメリットがあります。

今後の戦況に注目です。

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