2022年冬季北京五輪、覚えておきたい事のまとめ(後半)

ロシアフィギュアワリエワ選手ドーピングの闇

ロシアは１４年ソチ冬季五輪で、国家ぐるみでドーピングの不正に関与していたとＷＡＤＡやＣＡＳに認定され、ロシア選手団は２２年１２月まで主要国際大会から追放中。

北京冬季五輪は潔白が証明された選手だけがROC（ロシアオリンピック委員会）の一員として個人資格で参加。

ワリエワ選手は北京冬季五輪の検査では陰性でしたが、２０２１年１２月２５日のロシア選手権で採取された検体から禁止薬物トリメタジジンが検出され、それが判明したのがなんと北京冬季五輪でフィギュア団体でＲＯＣが１位となった日でした。

幸乃ちゃん

流石にこの言い訳は苦しい・・・

急遽表彰式は中止、フィギュア個人を残すワリエワ選手の去就が注目されました。

ワリエワ選手が１６歳未満の「保護対象者」である事を理由に、五輪出場継続が認められ、なんとワリエワ選手はSPでプレッシャーをはねのけ、完璧な演技で一位となりフリーを迎えます。

韓国やアメリカのテレビ局はワリエワ選手の演技の解説をせず無言放送とする事で抗議の意志を示し、現地で観戦していたアメリカ選手団は全員ワリエワ選手の演技直前に退席しました。

このようなプレッシャーの中、ワリエワ選手のフリーはロシアの選手が１位・２位の状態での演技となり、SPとは一転ジャンプを５回も失敗する演技となり４位となりました。

普段完璧な演技をしてミスなどしないワリエワ選手が簡単なジャンプも含めて５回も失敗するのはおかしい・・・

ロシアの一位・二位は確定しているので、順位で問題を起こさないために上からの指示でわざと失敗したのでは？

当然この疑問がネットで噂されました。

また、二位に終わったロシアのトルソワ選手が試合後激昂しており、その過程でエテリ・トゥトベリーゼコーチ（ワリエワ選手のコーチでもある）のハグを拒否する際に

「いやよ！　あなたはすべて知っていた。あなたはすべて知っていた」

と言っていた事で、これがワリエワ選手のドーピング問題を連想されました。

また、

「人生で二度とリンクに戻らない！　私はこのスポーツが大嫌い！　もうすべてが大嫌い！」

とも言っており、国（コーチ）が選手にドーピングを強要する問題が連想されましたが、

「みんな金メダルを持っている！　だけど、私は持っていない。」

とも言っており、事実、ライバル関係のロシア三人娘の中で彼女だけが優勝した事がなく、4回転ジャンプ5本という異次元の構成を成功させたのに金メダルを取れなかった不甲斐なさを嘆いているのが正しいようです。

高木美帆が歴代単独最多のメダル7個

スピードスケートの高木美帆選手が圧巻の滑りで、７個目、個人では初の金メダルを獲得しました。

●金　2022年北京　1000m　五輪新記録
●銀　2022年北京　500m
●銀　2022年北京　1500m
●銀　2022年北京　パシュート
●銀　2018年平昌　1000m
●銀　2018年平昌　1500m
●金　2018年平昌　パシュート

メダルを逃した3000mを皮切りに悔いの残る戦績となっており、さらにパシュートでは姉の髙木菜那選手が最終コーナーでまさかの転倒で金メダルを逃すという結果となっており、念願の金メダルを五輪新記録で獲得した事でようやく高木美帆選手の笑顔（渾身のガッツポーズ）が見れました。

(引用：NHK）

結果

• ●小林陵侑：スキージャンプ男子個人ノーマルヒル
• ●平野歩夢：スノーボード男子ハーフパイプ
• ●高木美帆：スピードスケート女子1000ｍ
• ●高木美帆：スピードスケート女子1500m、女子500ｍ
• ●鍵山優真：フィギュアスケート男子
• ●小林陵侑：スキージャンプ男子個人ラージヒル
• ●日本：スピードスケート女子パシュート
  （高木美帆、高木菜那、佐藤綾乃）
• ●日本：カーリング女子
  （藤澤五月、吉田知那美、鈴木夕湖、吉田夕梨花、石崎琴美）
• ●堀島行真：フリースタイルスキー男子モーグル
• ●日本：フィギュアスケート団体戦（暫定版結果）
  （男子：宇野昌磨、鍵山優真、女子：樋口新葉、坂本花織、ペア：三浦璃来／木原龍一、アイスダンス：小松原美里／小松原尊）
• ●宇野昌磨：フィギュアスケート男子
• ●冨田せな：スノーボード女子ハーフパイプ
• ●森重航：スピードスケート男子500m
• ●村瀬心椛：スノーボード女子ビッグエア
• ●渡部暁斗：ノルディック複合グンダーセン方式個人ラージヒル/10kmクロスカントリー
• ●日本：ノルディック複合グンダーセン方式団体ラージヒル/4x5km
  （渡部暁斗、渡辺善斗、山本涼太、永井秀昭）
• ●坂本花織：フィギュアスケート女子シングル