結論(ネズミ講とネットワークビジネスの違い)
◆ネズミ講は法律的には無限連鎖講と言い、物品のやり取りがなくお金の授受だけなので違法(特定商取引法で禁止されている)
第一条 この法律は、無限連鎖講が、終局において破たんすべき性質のものであるのにかかわらずいたずらに関係者の射幸心をあおり、加入者の相当部分の者に経済的な損失を与えるに至るものであることにかんがみ、これに関与する行為を禁止するとともに、その防止に関する調査及び啓もう活動について規定を設けることにより、無限連鎖講がもたらす社会的な害悪を防止することを目的とする。
無限連鎖講の防止に関する法律
第二条 この法律において「無限連鎖講」とは、金品(財産権を表彰する証券又は証書を含む。以下この条において同じ。)を出えんする加入者が無限に増加するものであるとして、先に加入した者が先順位者、以下これに連鎖して段階的に二以上の倍率をもつて増加する後続の加入者がそれぞれの段階に応じた後順位者となり、順次先順位者が後順位者の出えんする金品から自己の出えんした金品の価額又は数量を上回る価額又は数量の金品を受領することを内容とする金品の配当組織をいう。
第三条 何人も、無限連鎖講を開設し、若しくは運営し、無限連鎖講に加入し、若しくは加入することを勧誘し、又はこれらの行為を助長する行為をしてはならない。
◆ネットワークビジネス(=マルチ商法・MLM)は法律的には連鎖販売取引と言い、物品を通してのお金の授受なので合法だが厳しい規制が敷かれている
連鎖販売取引の定義は 『特定商取引に関する法律 第三章 連鎖販売取引』 によると以下のようになります。
物品の販売(または役務の提供等)の事業であって
再販売、受託販売もしくは販売のあっせん(または役務の提供もしくはそのあっせん)をする者を
特定利益(紹介料や販売マージン、ボーナス等)が得られると誘引し
特定負担(入会金、商品購入費、研修費等の名目で、何らかの金銭的な負担)を伴う取引(取引条件の変更を含む。)をするもの
Wikipedia
ネットワークビジネス(マルチ商法・MLM)の規制
以下、『特定商取引に関する法律 第三章 連鎖販売取引』に挙げられている厳しい規制です。
- 統括者・勧誘者の氏名などの明示
- 負担(入会金等)を伴う契約の勧誘をする目的の明示
- 勧誘する商品・役務の種類の明示
- 誇大広告(優良・有利誤認させる表示)の禁止
- 勧誘・契約の際、相手を威迫する事の禁止
- 不実の告知の禁止 ※「経済産業省に認められた商法」と言うのも違反
- 事実(特定利益・特定負担・契約解除の条件等重要事項)の不告知の禁止
- 勧誘目的を告げない誘引方法によって公衆の出入りする場所以外での勧誘の禁止
- 公務員の加入禁止(公務員の副業禁止違反)
- 未承諾者に対する電子メール広告の禁止
- 全ての内容が記載された契約書面の交付
- 書面を受け取った日から20日以内のクーリングオフ可能。また上記に違反があった場合20日を経過してもクーリングオフ可能。さらに上記違反がなかったとしてもいつでも途中解約可能
ネットワークビジネスのほとんどは上記を守って勧誘をしていませんので、その場合違法となります。
ネットワークビジネス(マルチ商法)の会社一覧
アムウェイとかが有名ですが、意外な所では三基商事というのはミキプルーンの事です。
総評
規制を知ってしまうと勧誘員が知人を誘ったり、やたら話が長い理由が分かるよね
過不足なく全部説明しないといけないもんね。後いつでも解約できるんだね
だからいかに洗脳するかがポイントで何もしなくてもお金が手に入ると権利収入を推してくる事が多いよね
いつまで経ってもなくならないどころか売上が凄いからある程度社会に許容されてるのかな
そうかもしれないけど、自分は絶対やらないよ。そもそも友達が少ないから誘われないし、誘えないし・・・
寂しいね・・・
数少ない友達を無くすわけにはいかないよ!