【オルツ】AIクローンどころか売上クローンだったオルツ、史上4番目のスピード上場廃止&しれっと倒産【260A】

【オルツ】AIクローンどころか売上クローンだったオルツ、史上4番目のスピード上場廃止&しれっと倒産【260A】

前知識は以下の記事参照

【オルツ】AIクローンのオルツ上場6か月で不正会計?!売上もクローン、自社開発LLMもChatGPTのクローンなのか?【260A】

ただのAI議事録の会社なのにAIでデジタルクローンを作って少子化社会の労働者不足問題の解決や人間の労働からの解放を目指すって壮大な謳い文句が怪し過ぎましたね・・・
しかもそのAI議事録も循環取引で売上増やしてるだけで世間で使われていなかったっていうね・・・

第三者委員会報告書概要

2025年4月25日に第三者委員会設置及び2025年12月期第1四半期決算短信の開示が遅れるとの適時開示後、朝日新聞が6月5日に取り上げた以外は音沙汰がなかったオルツ。

急成長のAI企業、売り上げ7割水増しか 決算粉飾の疑いで強制調査

2025年7月25日(金)20:10に突然、第三者委員会報告書を受領したとして個人情報非開示修正をする前に概要だけ適時開示されました。

手法は古典的な循環取引ですが、監査法人にバレにくいように名目として宣伝広告費を利用していました。

何よりこの時点で注目すべきは上場前から(※2024年10月11日上場)約9割の売上が過大計上だったという事!
朝日新聞の報じた7割ではなく、田端氏がYouTubeで暴露した9割が正しかった結果になりました。

これを受けて株価はPTSでなぜか一時+18%とかのストップ高級の急騰をしましたが、なんとそのタイミングでPTS売買停止処置が発動!買った投機家は売れない状態で翌営業日を迎えます。

第三者委員会報告書公表

2025年7月28日(月)8:50の東証が開場する10分前に重要な三つの適時開示が行われました。

08:50 第三者委員会の調査報告書(公表版)公表に関するお知らせ
※後日差し替えられたバージョンのPDF
08:50 当社株式の監理銘柄(審査中)の指定に関するお知らせ
08:50 代表取締役の異動に関するお知らせ
※米倉社長退任、日置CFO社長就任

日置CFOも不正取引を進んで実行していた役員であり、日経新聞はタイトルで皮肉たっぷりにこれを報じました。※タイトルは後に差し替えられましたが

AIのオルツ、米倉社長が辞任 後任は不正関与疑いの日置CFO

第三者委員会報告書の内容は想像よりも酷く循環取引と疑われないため宣伝広告費→研究開発費を使い、多くの会社が絡む悪質な物であり、最初の監査法人トーマツは手に負えないと監査契約を打ち切っていた背景も記載されていました。

オルツ不正「資金繰り逼迫で循環取引」 第三者委報告書

その全体図は多くの会社が関わり複雑怪奇となっていました。

これを受けて株価は大幅GDで寄るもののストップ安張り付きました。
更に翌日(29日)も大幅安、翌々日(30日)は投機家が群がったのか一時+35%の急騰をするも+5%引けでした。

上場廃止&倒産

2025年7月30日(水)引け後、東証はオルツの上場廃止を発表しました。
※これ級の酷い案件でも過去東証は上場廃止にしなかった例もあるので異例の即対応でした

上場廃止等の決定:(株)オルツ

更に17:35、オルツは間髪入れず「民事再生手続開始申立てのお知らせ」を開示しました。
そこでなんと負債がある事が判明!循環取引は売上が増える半面現金が減っていくスキームですが、最新の決算では現金を46億円(流動資産は61億円)持っており負債は27億円だったのですが・・・

最後の花火

上場廃止で終わりと考えるのは投資家だけです。
投機家に取って上場廃止は上場廃止マネゲで金儲けができる一期一会の最後のチャンスです。
例えば10円になった場合、1日の値幅制限30円で40円まで上がりますから奇跡的に投機家達が仕掛ける直前10円で買え値幅制限一杯まで上がったら数時間でMAX300%(3倍)の爆益をゲットする事が出来ます。

上場廃止、倒産が発表された後の20:50頃の夜間PTS

2025年7月31日(木)、オルツは大幅GDで寄り付き見せ場なく前日比-30円(-55%)の24円でストップ安張り付きになりました。

オルツ、ファイナルバトルの結果は追って報告します。

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