2025年自民党総裁選、高市大逆転で日経最高値近辺から更に5%近く上げまくる高市トレード

2025年自民党総裁選、高市大逆転で日経最高値近辺から更に5%近く上げまくる高市トレード

2025年自民党総裁選

自民党・石破総裁は2024年10月の衆議院選挙で15年ぶり過半数割れ、2025年7月の参議院選挙で過半数割れの大敗を喫し、「石破では選挙に勝てない」と総裁辞任を求める声が上がっていました。
当初は執拗に辞任を否定していた石破総裁も菅元総理と小泉農相の説得を受け9月7日電撃辞任を発表し、総裁選の火ぶたが切って降ろされました。

前回も立候補した小泉・高市・茂木・小林に加え、石破後継として林芳正官房長官が立候補を表明。
7月の参議院選挙で保守票が流れた参政党が躍進した事から、保守票を取り戻せる高市が世論調査や党員票では圧倒的な強さを誇るものの、前回高市を支持した議員は多く落選していました。

一方の小泉は石破後継という面で林と票が分散されるものの、岸田・菅の支持を受け多くの議員票を取り込み勝利は確実と思われていました。

↓アメリカの賭けサイト・ポリマーケットでは10月1日(水)段階で小泉勝利確率は76%、投票日の10月4日(土)時点では80%を越えていました

10月4日(土)の投票は前評判通り党員票を取り込んだ高市が一位、議員票を取り込んだ小泉が二位で決選投票となりました。

小林鷹之氏  59票(議員票44、党員票15)
茂木敏充氏  49票(議員票34、党員票15)
林芳正氏   134票(議員票72、党員票62)
高市早苗氏  183票(議員票64、党員票119)
小泉進次郎氏 164票(議員票80、党員票84)

決戦投票は議員票が重要なため、小泉が勝つと思われていましたが結果は高市が勝利しました。

高市早苗氏  185票(議員票149、都道府県票36)
小泉進次郎氏 156票(議員票145、都道府県票11)

※一回目の小泉票と林票を足したら議員票152になるはずなんだけどね

これを受けてポリマーケットは一瞬で小泉暴落・高市暴騰する大波乱となりました。

高市の逆転の要因は、麻生が派閥の議員に決戦投票では高市支持(=党員票の多い候補)を明確にし、一回目の投票では小林・茂木に入れるよう求めた結果、小林・茂木陣営は一回目の投票の借りを返すため決選投票は高市に入れた事が大きく影響したようです。

また、岸田派の議員も党員票の多い議員に入れるべきと考えていたようで、岸田自身も明確に小泉へ入れるよう指示をしきれなかった事も影響しました。

総裁選は選挙に勝てる総裁を選ぶために行うので、議員の人気より党員(≒世論)の人気が優先されるという根本が再確認されましたねしかし前回岸田(石破)にやられた麻生は上手くやり返しましたね

高市トレード

総裁選は休日だったので値動きが確認出来たのはサンデードルだけでしたが、これだけでも月曜日の日本市場の日経が上がる事が想像されました。

2025年10月6日(月)、まず一番早く開く日経CFDでパニック買いが起こり、東証開場前に一時48512円をつけました。
大証の日経先物はサーキットブレーカーで始まり48060円で寄った後、東証開場直後まで寄り天になりますが、東証では多くの銘柄がGU寄り天に沈む一方、高市銘柄だけが上がり相場を牽引しました。
・半導体→東京エレクトロンとアドバンテストが寄り底急騰で日経を上げる
・防衛 ※高市注力
・宇宙→グロースを上げる
・再生可能エネルギー 高市注力のペロブスカイト関連は上げるも批判しているシリコン太陽光関連はレノバ-11%、ウエストHD-10%等暴落
・核融合発電 ※高市注力、小型では助川電気が寄らずストップ高
・量子コンピュータ ※高市注力 富士通が前日にNVIDIAと協業でも+3%だったのになんと+9%
・情報セキュリティ ※高市注力 FFRIとZENMU筆頭に全面高
・円安メリット ※年内利上げなしと積極財政で円安進行、逆に円高メリットのニトリ-1%や神戸物産-6%は下げる
・不動産 ※金利が下がる期待、逆に銀行は前場暴落するも後場は日経に連れて値を戻す

結果、前営業日に日経平均史上最高値近辺だったにも関わらず、年内利上げなし+積極財政=円安進行で一時48000円を超えて5%近く上げ、終日強く引けました。

※年内利上げ期待後退なのになぜか日本国債の金利も上げる

ちょっと理解不能なレベルの暴騰となっています・・・

個別株

基本的にGUし過ぎて多くの銘柄が寄り天の中、半導体のアドバンテストと東京エレクトロンが寄り底で日経を押し上げました。
※安川電機は好決算

防衛も基本GU寄り天でしたが、前日比ではかなりの上げ幅でした。
※ビーマップは宇宙マネゲ

情報セキュリティはマネゲ感度の高いFFRIやZENMUがストップ高で、その他小型が続きました。

総裁選マネゲ銘柄は宇宙関連が当初寄り天も後場から奮起しグロース指数を押し上げた一方、高市が頻繁に言及していたペロブスカイト関連や量子コンピュータ関連は弱かったです。
※宇宙関連はビーマップが低時価総額で新しくマネゲ感度が高い
※核融合関連の助川電気は先んじて暴落していたので寄らずストップ高
※ハートシードはノボノと契約会社で下に値幅4倍の大暴落直後だったのでリバウンド
※小泉関連で暴騰していた大和自動車は寄らずストップ安

こぼれ話

文春砲

選挙中に小泉陣営に対して文春砲が二つ放たれ話題となりました。

【小泉陣営も事実認める】小泉進次郎陣営が「ニコニコ動画」で“ステマ指示” 「石破さんを説得できたのスゴい」など24のコメント例、高市氏への中傷も…

以下の二点で大きな話題となり、小泉へは大きなダメージとなりました。
・小泉への称賛だけでなく、高市への誹謗中傷とも取られかねない内容となっていた
・ステマを指示したのは牧島事務所だが、牧島かれんは小泉の選対で広報班長を務め、更に自民党党ネットメディア局長、元デジタル相でステマや誹謗中傷を取り締まる立場だった
※小泉は「自分の責任」と謝罪し、牧島は広報班長を辞任

久々に特大ブーメランを見ました。牧島事務所がステマを依頼したと思われるアカウントの投稿内容はニコニコ動画の仕様では簡単に全抽出する事が出来ます。もしその中に誹謗中傷も紛れてたら当然法的処置を取ってくれるんですよね?

《衝撃スクープ》小泉進次郎の地元・神奈川県で高市派自民党員が離党させられていた「826人が勝手に…」前衆院議員が実名告白

小泉は二発目には長文で不当な記事(離党は衆議院総選挙後の本年6月に自民党神奈川県第9選挙区支部において、支部長の衆院選落選に関連して起こったもので今回の総裁選には関係ない)だとXで説明しました。

オプション

暴騰・暴落ではオプションが話題になりますが、今回はオプションSQ周という事もあり、屑コールが朝一のパニック時に一時3400%(1円→34円=34倍)を付けた後も+1800%(18倍)と高値で推移でした。

ダブルインバース

日経暴騰時にはダブルインバースで損切が話題になりますが、今回は何かと市場を賑わせている造船太郎氏が餌食となりました。

神トレード

相場が荒れる時に常に稼ぎ続けるCIS神は金曜日に先物や半導体を全力ロングで持ち越し、先物ロングは開場前7:35頃に利確からのドテンショート(開場前8:49には10億利確)と往復で抜いた挙句、半導体はアドバンテスト1銘柄で1日で20億含み益が増えた上に、何やら後場に買い増したようです。
※言ってる事よく分からないので間違ってたらすいません。Xプロフィール更新でどれぐらい増えたか判明します(更新前410億円)

総裁選前に祝勝会!?

朝日新聞が6日、小泉陣営が総裁選前日の3日夜、早くも祝勝会を開いていた事を報じました。

投開票を控えた3日夜、東京・赤坂の衆院議員宿舎の一室。勝利を確信していた小泉氏の陣営メンバーによる「祝勝会」が開かれていた。騒ぎを聞きつけた他陣営幹部は眉をひそめた。

自民総裁選、想定超えた保守回帰 今夏の予兆、見誤った小泉陣営

ほ・・・本当ですか・・・

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